お通じが良くなるだけじゃない、腸内細菌は健康体の強い味方
人体に約1000種類もいるとされる腸内細菌。臭いおならの元になったり細胞に悪影響を与える悪玉菌も中にはいますが、ビフィズス菌などのいわゆる善玉と呼ばれる菌は、便秘や下痢を改善して腸内を美しく健康に保ってくれます。菌なんて汚い!全部なければいいのに……と思っていたらそれは間違い。大切なのは、細菌の有無ではなくて、そのバランスなんです。善玉菌が多く、悪玉菌が少ない腸であれば、いつでもおなかすっきり、肌もつるぴかになれちゃうんですよ。良い腸内細菌の状態は、全身の健康の強い味方だったんです。
女性にとって一番大きいのが、腸内細菌がもたらす肌への影響です。ウェルシュ菌などの悪玉菌は腐敗産物をつくりだし、大腸から全身にそれを運んでしまうので、肌荒れの原因になります。が、ビフィズス菌などの善玉菌は、ウェルシュ菌の働きを抑える役目を果たすので、にきびが治ったり、肌の乾燥がおさえられたりするんです。美肌と腸内細菌の間には、密接なつながりがあったんですね。
また、腸内細菌は、精神的にもプラスに働きかけてくれます。腸内には、気分に関わる物質を分泌するEC細胞と呼ばれるものが存在しています。善玉菌の働きでこのEC細胞がセロトニンを分泌すると、腸が正常だという情報が脳に伝わるので、心もすっきり、おだやかに。反対に、ストレスを感じていると、それが悪玉菌を増やして腸の具合を悪くし、不快なおなかの状況に心はさらに悩まされることになってしまいます。
そのほか、さまざまな病気の対策にも、腸内細菌は有効です。ビフィズス菌などがうむ酢酸には、O-157のような病原性大腸菌の発症を妨げたり、免疫力をあげてくれる効果があります。大腸ガンを引き起こす一因、二次胆汁酸が作られるのを防いでくれるのも善玉菌の働きです。
人間の体と腸内細菌は深く関わっていることがおわかりいただけたでしょうか。肉などの動物性タンパク質を食べ過ぎないなど注意して、腸内細菌を良い状態に保っていくよう心がけましょう。